フェルデンクライスメソッドとは?

フェルデンクライスメソッドは、体の動きをとおして私たちの能力を引き出す「学習」の方法です。

人間が生まれてから成長していく過程で動きをとおしてあらゆることを学習していくシステム---運動感覚による学習---に基づいてフェルデンクライスメソッドは開発されました。

フェルデンクライスメソッドには、個人レッスン(Functional Integration:FI 機能の統合)とグループレッスン(Awareness through Movement:ATM 動きを通しての気づき)のふたつの方法で行われます。

どちらのレッスンの場合も、ゆるやかでシンプルな動きで、「動きと感覚」へ受け手の注意を導き、機能的で不必要な緊張のない動き方を学んでいきます。

レッスンを行うことによって、習慣的な体の働きがいかにパターン化し硬直化しているかに気づき、柔軟性と調和性が増して困難だったりぎこちなかったりした動きがやりやすくなり、私たちに本来備わっている優雅で、ダイナミックで、無駄のない動きをする能力が再開発されます。

また、体の動きを感じる「気づき(awareness)」の働きを高めることで自己イメージの質が向上し、自分が意図したものをよりダイレクトに実現することができるようになります。

フェルデンクライスメソッドは、私たちの感じとる能力を高め、ひとりひとりの生活をより充実した快適なものにします。「自分自身でいること」がもっと素晴らしいものになるのです。

モーシェ・フェルデンクライス(Moshe Feldenkrais)とは?

モーシェ・フェルデンクライス(Moshe Feldenkrais:1904〜1984)

フェルデンクライスメソッドという名前の由来は、このメソッドの創始者であるモーシェ・フェルデンクライス(1904〜1984)にあります。フェルデンクライスは、ロシア生まれの物理学博士で、柔道のエキスパート、また、機械工学の技術者でもあり、教育者でもありました。

フェルデンクライスはロシアで生まれました。13才の時に、彼はひとりで旅に出て、一年間かかってパレスチナにたどりつき、そこで労働者、地図制作者、数学の教師として働きました。彼はスポーツ(体操、サッカー)も得意で、武術(柔術)もよくしました。20代なかばに、彼はフランスに行き、そこでついに、l'Ecole des Travaux Publiques de Parisの機械電気工学科の卒業生となりました。後に彼は、ソルボンヌ大学で物理学博士となり、そこで、ノーベル物理学者ジュリオ・キュリーの初期の原子核研究のアシスタントをしました。

パリで、フェルデンクライスは、現代柔道の創始者である嘉納治五郎にも出会い、外国人として初めての黒帯保持者のひとりとなり(1936)、指導者として、またその著書によってヨーロッパに柔道を紹介しました。また、1940年代の初めに、彼は英国海軍本部の対潜水艦作戦のために働いたのですが、その間、彼は音波探知装置によっていくつかの特許を取得しています。

膝の大けがで苦しんだ後、フェルデンクライスは自分自身の身体を研究のために用い、彼の知識と、生物学、周生期発達学、サイバネティクス、言語学、システム論理への深い興味とを合流させることにしました。彼は、歩くことを自分に再教育したのですが、そのプロセスのなかで、人間の機能を向上させるために中枢神経システムのパワーにアクセスする、非凡なシステムを開発したのです。

フェルデンクライスは、心理学、神経生理学、その他の身体関連の分野について深く学び、1949年にイスラエルに帰りました。そこで彼は、フェルデンクライスメソッドとして知られているシステムに、彼の理論を統合し、それをさらに精密にする仕事を続けました。

FAQ フェルデンクライスメソッドについてよくある質問

フェルデンクライスメソッドは、実際にどう行われるべきか?

フェルデンクライスメソッド 実践の規準(IFF:国際フェルデンクライス連盟)

YouTube : What is the Feldenkrais Method?

参考文献リスト



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