F A Q

フェルデンクライスメソッドについてよく聞かれる質問

<その1>

ATMによるグループレッスンを中心に

フェルデンクライスメソッドのグループレッスンでは、実際にどんなことをするのでしょうか?
  ATMのレッスンでは、シンプルでやさしい誰でもできるような動きを、ゆっくりとやっていきます。モーシェ・フェルデンクライスは2000以上の異なったレッスンを作ったと言われていますが、その多くは赤ん坊の動きや日常的な動きなどがベースになった一連の動きを、休息を何度もはさみながらゆっくりと展開していくものです。
また、このレッスンの特徴のひとつは教える側が言葉だけを使って動きを指示することにあります。生徒の自発性を尊重し、自分の身体の機能にあった動きを探すサポートをしているのです。
レッスンの目的あるいは効果はどういうものなのでしょうか?
  床に寝る、身体を丸める、ねじる、座る、向きを変えるというようなごく単純な動作が意外に複雑なメカニズムを持っていることがレッスンによって発見されます。私たちのだれもが成長(あるいは老化?)の過程で作り上げたパターンによって無意識に行っているこうした動作を、もっと身体全体を使った効率的な動きにしていくことで私たちが本来持っている能力を引き出すことができます。そして、それを自発性をもって行い、自分で発見していくことは大きな喜びとなります。結果として、日常的あるいは専門的なレベルで動きが改善され、楽に動けるようになり、パフォーマンスは向上します。
ATMって何ですか?
  Awareness Through Movement(動きをとおしての気づき)、略してATMと呼ばれています。
モーシェ・フェルデンクライスによって作り出された動きのレッスンの名前で、人間の基本的な動きともとにして作られています。その数は2000以上もあるそうです。ATMはクラスのかたちで行われ、指導者は言葉を使って生徒の動きを導きます。
フェルデンクライスメソッドにはATMのほかに、FI‥Functional Integration(機能統合:手で直接相手の身体を動かして行う個人指導)があります。ATMとFIとは、やり方はまったく違いますが目標としているところは同じであり、両者があってこそフェルデンクライスメソッドなのです。
色々な健康体操などとの違いは何でしょうか?
  「自発性を持って全てを行う」ことを学習の重要な条件としているフェルデンクライスメソッドでは、レッスンの間、全ての動きは指導者の言葉による指示を聞くことによって各自が自発的に行います。指導者の動きを真似したり、クラスの他の生徒に合わせたりする必要はありません。10人の生徒がいれば10通りの異なった動き方があり、その違いにこそ大事な意味があるのです。
このシステムは他の体操などとは大きく異なった学習効果をもたらします。自発性を持って「次の動きを選びとる」自由を獲得することにより、動きは無駄のない、柔軟な可能性のあるものになります。私たちはそこで、「いかにして学ぶか」を学ぶのです。
一回のレッスンの内容は?
  一番良くあるパターンを紹介します。まず床の上に仰向けに寝て、ゆっくりと身体の感覚に意識を集中させていきます。そのあとで40分から50分程度の一連のエクササイズを何度も休息をはさみながら行います。レッスンの最後にはゆっくり立ち上がって歩き、身体の感覚の変化を確かめます。通常はレッスンの前後には説明や会話による導入があり、レッスンのあとには「何を体験したか」について質疑応答もします。
継続して毎週やる必要があるのでしょうか?
  継続して参加することによってレッスンの効果はいっそう確かなものになります。身体感覚が豊かにって色々な変化に気づくようになり、身体の動きもなめらかになってきますが、1回のレッスンでも様々な変化があり、時には大きな発見につながることがあります。
続けることが望ましい(やっているうちに身体がそのことに気づくはずです)ですが、時々の受講でも効果はあるといえるでしょう。
クラスはどんな人たちを対象にしているのですか?
  このメソッドの特徴は、年齢や性別、職業などに関係なく有効だということです。アスリートや武術家、音楽家、ダンサーといったような、職業的に身体を使っているひとたちはもちろん、デスクワークをするひとや、主婦、その他どんなひとでもレッスンを楽しむことができます。
肩こり、腰痛は直りますか?
  改善することが多いです。
フェルデンクライスメソッドのレッスンはひとりひとりの身体に「動き」の面からアプローチします。バラバラになっている部分々々の動きを関連づけ、全体を生き生きとしたものに統合していきます。そういうプロセスのなかで、慢性的な身体のトラブルが解消されていきます。簡単に肩こり、腰痛といっても、その原因は実に複雑なものでしょう。習慣になっている身体の動かし方や姿勢などが原因である場合、(症状そのものではなく)そういった原因そのものに直接アプローチするフェルデンクライスメソッドは確実に力を発揮します。
心の「癒し」とのつながりは?
  ストレスやトラウマが身体に大きな影響を与えることは良く知られています。心理的なものと身体とは互いに深い関わりを持ち、単純に分けることができません。フェルデンクライスメソッドによって、自発的で自由で、美しい機能的な動きが得られれば、その変化が心理面にも影響を与えると考えられます。
しかし、フェルデンクライスメソッドは心理的な面からアプローチするカウンセリングではないし、結果として「癒される」かもしれないが、ヒーリング効果を目的として行うものでもありません。
宗教と関係があるのですか?
  勿論、フェルデンクライスメソッドは宗教ではありません。わたしたちにとって大切なのは、身体の感覚に注意を向け、身体意識を高めることです。私たちにとって自身の身体とはまぎれもない現実であり、感覚を捉えることに常に重点を置くフェルデンクライスメソッドは、終始、「そこにあるもの」と関わっていくものです。最近の一部の宗教に見られるような、現実からの逃避、妄想、幻覚などとは正反対のものなのです。ただ、「自分の本来のあり方を追求する」という姿勢からすれば、もっと深い次元では、宗教を含め、あらゆるものに関係があると言えるでしょう。

FAQ index に戻る
FAQ (その2)へ 
FAQ (その3)へ 


Copyright 2001 Yasuko Kasami. All rights reserved.

e-mailはこちらへどうぞ
Homepage